倉元綾子研究室
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 食と栄養

Food and Nutrition
     
 

       
はじめに        
 
インターネットや雑誌などを通じた様々な食と健康に関する情報があふれている。
しかし,正しい情報を得,的確に判断することは決して容易ではない。
学生とともに食と栄養について日々学び考えている。

ここではその一部を紹介する。また,本学食物栄養専攻の概要についても紹介する。



       
食生活をめぐる状況        
     

       
   

食生活をめぐる課題を個人,家族,社会,自然の各レベルで検討し,マインドマップを作成している。

2011年度は東日本大震災およびその後の福島原発事故の影響から,例年とは異なる課題が浮かび上がってきた。
数人のグループを作り,これらの課題の中から関心の高いものについて調べてプレゼンテーションし,認識を深めている。
これらを通して,学生の課題探求能力,コミュニケーション能力,プレゼンテーション能力を高めることができるようにしている。


       
マインドマップ(個人)

マインドマップ(家族)

マインドマップ(社会)

マインドマップ(自然)



311フクシマ 福島原発事故        
   
5月末から6月上旬にかけて行った別の授業では福島原発事故が及ぼす社会的な影響について考えている。
初めは食生活には関係のないできごとだと受け止めた学生も多かった。
しかし,学生たちは互いに意見を出し合いながら完成させたマインドマップから,真剣に課題に向き合い,様々な事柄について考察を深めた。


       
マインドマップ(福島原発事故)



学生たちからは多くの貴重な発言があった。一例をあげる。
 
今日は初めに,皆の意見と自分の意見を合わせて聞きました。
その中で私が考えたことは,この原発の問題は世間で騒がれているように本当に"政府"だけの問題であるのかということです。
私たちも3月11日に起こった巨大地震で"原発"の問題がおこった時はその怖さや恐ろしさには気づかず,自分のこととしては考えていなかったはずです。
今回のことが起きて,初めて"政府"だけを責めていくのはあまり良くない気がします。
そういうことより,自分も含めた"国全体の問題"であることを自覚する必要があると感じました。
また,小さなミスが大きなミスへと発展するように,"このぐらい大丈夫だろう"という考えをなくし,少しでも"危険"ということに気づいた時点,または"ちょっと妙だな"と思った時点で即,行動に移すべきだと思います。
起こってしまった今では遅かったですが,福島やその近辺のところでは必死に戦っている人たちがいるので,私たちにできることはその人たちを応援して,助けていく(できる範囲のことから)ことだと思います。
私の住む鹿児島でも,いつ,どのようなことが起こるか分かりません。
真剣に今日を考え,生活していきたいです。
死を持って訴えた農家の人々,苦しい中で,必死に一日一日を過ごす人々,そんな人々のことを忘れずにこの問題と向きあっていく大切さを改めて実感しました。

関連するHPは以下のとおり。

小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ
   http://hiroakikoide.wordpress.com/
石橋克彦 私の考え -2011年東北地方太平洋沖地震による「原発震災」について
   http://historical.seismology.jp/ishibashi/opinion/2011touhoku.html 
原子力情報資料室
   http://cnic.jp



  鹿児島県立短大・栄養士養成課程のカリキュラム(栄養教諭課程)        
     
本専攻ではほぼすべての学生が栄養士免許を取得し,10名以上の学生が栄養教諭2種免許を取得している。
卒業後は約60%が栄養士として就職,約15%が4年制大学に編入学している。

詳細は鹿児島県立短期大学・大学案内 http://www.k-kentan.ac.jp/about/index.html を参照してください。


     
 鹿児島県立短期大学・生活科学科・食物栄養専攻 開講科目・2011年度
クリーム色:教養科目群,ピンク色:栄養士免許取得に必要な科目群,緑色:教職科目群



  管理栄養士をめざす卒業生のための自主的学習会        
   
栄養士として就職した卒業生は,3年間の実務経験を経ると管理栄養士国家試験受験資格を獲得することができる。
2010年度から,卒業生が自主的に学習会を行っている。
互いに励ましあいながら学習することによって,合格率が大幅に上昇している。


       
  4年制大学への編入学をめざす学生のための自主的学習会        
   
1995年以降,多くの学生が4年制大学等への編入学を果たしてきた。
近年では入学直後から編入の意思を持って自主的に学習を積みかさね,5名程度が編入学試験に合格している。
2011年度には,山口県立大学,兵庫県立大学,鹿児島大学農学部,佐賀大学農学部,広島大学,琉球大学に合格している。
学習会は1年前期からほぼ毎週1回行っており,教材はMolecular Biology of the Cell などである。
英語学習と専門知識の両方を身につけることをねらいとしている。
必要に応じて小論文の指導も行っている。


詳細は 町田和恵准教授 machida*k-kentan.ac.jp
倉元綾子 kuramoto*k-kentan.ac.jp
までお問い合わせください。(*を@に変更してください。)

 
       
     (2011年8月3日)         
   

 
       
  2010年3月,水俣市立総合医療センター  2010年3月,水俣市立総合医療センター